自動車保険には、加入が義務付けられている自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)と、任意自動車保険(任意保険)との2種類に分かれています。任意保険は、自賠責保険では補償しきれない事故に対して、手厚い補償が準備されますので、必ず加入しておくべき保険です。
自賠責保険とは、公道を走るすべての自動車やバイク(原付含む)に加入が義務付けられており、一般には「強制保険」と呼ばれており、万一の事故の時に被害者や遺族に支払う賠償金を確保するための保険です。この保険により補償される金額は、傷害で最高120万、死亡の場合で最高3000万、そして重度後遺障害の場合で最高4000万円となっています。
自賠責保険は、法律で義務付けられているので、これに加入しないと車検も通らず、また自賠責保険に加入していても、自賠責保険証を自動車に所持していなければ罰金になってしまいます。しかし、ただ単に車を動かすだけならこれだけで問題はありませが、自賠責保険は人身事故の時だけに適用され、車両等の「物」や「自分自身の怪我」には一切の適用が除外されます。また、保障に上限額が決まっているので、それを越した場合は、自分で払わなければなりません。そのために入るのが任意保険ですが、これにはいくつか種類があります。
任意保険には、事故で相手側に怪我をさせたり死亡させた場合に、自賠責保険を超過した額を補償する対人賠償保険。他人の車両や物などの損害に対する対物賠償保険。運転者、または同乗者問わず、その車に乗っていた人を対象として支払われる搭乗者傷害保険。単独事故(自損自己)などで怪我をした時に支払われる自損事故保険。事故の相手が無保険だったり、当て逃げをされたりといった「無保険車」との事故で、十分な補償が受けられない場合に適用される無保険車傷害保険。偶然の事故で自分の車両が損害を受けたとき、その修理代が補償される車両保険などがあります。
自賠責保険の掛け金は法律で決まっていて、離島等一部の地域を除けば、全国どこも一律です。問題は任意保険ですが、こちらは会社ごとに大きな特徴がありますので、少し参考例を出して見てみたいと思います。
例えば、JAの自動車共済ですが、自賠責、任意の両方共に加入すれば、割引率が7%になったり、無事故期間による割引が他社より多い最大62%で、これらを合わせると7割近く保険料が安くなります。
共済以外で保険料の基本的な金額を安くしたければ、代理店を介さずに直接契約するできるソニー損保、チューリッヒなどがお勧めです。特にチューリッヒは、日本初のインターネットでの保険見積りや、契約サービスを始めた会社で、顧客満足度としは4年連続第1位となっています。
他にも、補償内容の明解さ、手続きの手軽さ、サービスを選択できる保険など、保険会社によりいろいろな特徴や取り組みがあります。各社の保険料を比較したい時は、資料を請求し、補償内容や特約など必要なサービスを把握した上で、見積りを取るとよいでしょう。また、多くの会社の見積りを比較、検討したい時には、一括見積もり請求サービスを利用すると便利です。
自賠責保険で補償される範囲は、被害者のみであるため、自分のケガ、車両などの「物」には一切補償はありません。また自賠責にも上限額があるため、補償できない場合があります。そのため、多くの人が自賠責保険と任意保険とを組み合わせで加入しています。
任意保険でそれぞれ補償される内容をご紹介します。まず、自賠責に近い範囲の対人賠償保険ですが、これは自賠責の上限額を超えた時に支払われ、また事故の過失に関わらず減額がありません。ただし、支払われる対象は、あくまでも「他人」に限定されます。続いて、車両や物への賠償責任がある場合に支払われる対物賠償保険。この保険も相手側への補償です。
では、自分への補償はというと、搭乗者傷害保険、自損事故保険、車両保険が、自分への補償に該当します。搭乗者傷害保険は、搭乗中(同乗者も含む)の人の怪我に対して保険金が支払われます。
主に単独事故などで怪我をした場合に適用される自損事故保険は、対人賠償保険とセットになっているケースが多いです。この車両保険に契約しておけば、自分の車の修理代が補償されます。車両保険には単独事故や当て逃げなど、補償される範囲によっていくつかの種類があります。